ストレスで免疫システムが暴走

ストレスで免疫システムが暴走

なぜ急激に髮が抜けてしまうのか、円形脱毛症の原因については最近まではいろいろ言われ、ホルモンの異常が原因だという研究もあれば、自律神経に問題があるという専門家もいました。有力だったのはストレスが原因だとする説で、ストレスで頭皮が血行障害に陥り、周囲の細胞に酸素や栄養が行き渡らなくなり、そのため脱毛するという説です。

 

実際に円形脱毛症にかかった人たちの中には、多忙や複雑な対人関係、生活環境の変化など、ストレス説を裏づけるような出来事を経験している人も少なくありません。現代の生活の中では、誰でもストレスの一つや二つは抱えていますので、それを円形脱毛症の原因にこじつけていた面もあるようです。

 

今では、円形脱毛症は免疫システムの暴走によって引き起こされる自己免疫疾患の一種で、毛母細胞が攻撃を受けたため発生するという説が有力です。私たちが健康でいられるのも、免疫システムのがあるからなのですが、時として見分けるメカニズムに問題が生じてしまうことが起こってしまいます。

 

本来は体を護っている免疫が自分の体を攻撃し始めてしまうのです。これが自己免疫疾患で、免疫システムが毛球を攻撃してしまうと、円形脱毛症になるというのです。毛は、身体中でもかなり特殊な器官で、構造も非常に複雑にできており、毛根の毛母細胞は成長と退行を繰り返しています。このサイクルをスムーズに行うために毛という器官は独立性が高く、免疫システムは、他の細胞に比べると自分の毛髪を、非自己と誤認しやすいのです。